医療保険制度改正法が5月29日に成立しました。今回はその主な改正点のうち、OTC類似薬の薬剤給付の見直しについて注目します。
今回の見直しは、「保険を使って医療用医薬品の処方を受ける場合」と、「OTC医薬品(市販薬)を購入する場合」の公平性を確保し、セルフメディケーションを推進することを目的とした見直しです。
日常的な医療に用いられる医薬品のうち、OTC医薬品で代替可能なものの保険給付の範囲が見直されます。
具体的には、鼻炎、胃痛、痛み止めなどの日常的な医療に用いる医療用医薬品の一部について、通常の自己負担に加え、別途の負担(薬剤料の4分の1)がかかるようになります。なお、こどもやがん患者・難病患者などには、別途の負担について配慮措置が検討されています。


厚生労働省の説明資料では、対象となる医薬品の成分一覧(案)が確認できます。OTC医薬品と成分、投与経路が同一で、一日最大容量が異ならない医療用医薬品で、77の成分が対象とされ、品目数としては約1,100となる見込みです。これらの医薬品の主な対象症状としては、以下が挙げられています。
患者負担の増加につながるため、医療機関や薬局においては、制度の趣旨や対象薬剤について患者へ丁寧に説明する場面が増えることも予想されます。具体的な対象薬剤等の詳細なリストや通知等、今後厚生労働省より示される最新情報にもご注目ください。
[参考]
厚生労働省「医療保険制度改正法が成立しました」